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朝顔や

俳句雑誌「火の島」8月号の俳句文語塾(久米芳仙)に面白いことが書かれている。

教科書などにも出てくる加賀千代女の有名な俳句

朝顔に釣瓶とられてもらい水

この句の、「に」は「や」で切れるのではないかという角川源義の意見があることと、飯田龍太「作品のこころ」に、千代女の生地加賀松任市の聖興寺にある茶掛けには「や」で書かれてあるということを紹介している。

「に」の場合を考えてみると、朝顔に釣瓶をとられるというのは不自然で、たとえ取られたとしても一晩の蔓の巻き付きくらいならそっとはずして水をくめばいいわけであまりにできすぎの感がする。優しさを前面に出しすぎで嫌味すら感じてしまう。

一方、切れ字「や」にして二句一章の句と考えると、全く違った意味が現出する。
朝顔や釣瓶とられてもらい水

これなら、泥棒か何かに釣瓶桶を盗まれて水が汲めなくなってしまった。仕方なくもらい水をしたとなり納得のいく句になる。盗まれたなんて無粋なことよと思うなかれ。俳人蘭更によれば、「あはれなるやうにてつよからず、いはばよきをうなの、なやめるところあるににたり」と絶賛したという。「や」にしてこそ、美人俳人の千代女の句姿になってくる。

以上が久米氏の要約である。
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Commented by h82261765 at 2016-07-26 19:59
いやいや無粋な解釈とわたしはみるな。
曲がりなりにも俳句ですぞ。
つるべを盗まれたのなら
俳句では詠まぬと思うよな。
Commented by attainmentofall8 at 2016-07-27 07:53
確かに無粋の句にとられそうですが、千代女さんにかまいたい男どもが近隣にいるんですね。もらい水をしてもらいたいために釣瓶を隠したなんてとればちょっと粋になりませんか。(笑)
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by attainmentofall8 | 2016-07-25 22:52 | 俳句/短歌/川柳 | Trackback | Comments(2)