読めない漢字
2012年 02月 10日
先日紹介した川柳「鉛筆の芯から歩く花野まで」が頭に残っていたせいか、ある本を読んでいた時、西条八十の詩に鉛筆の心というのがあることを知った。さっそく調べてみたがどうやら句の解釈にはつながりそうにない。
「鉛筆の芯(心)」と「花野まで」のギャップをどう読むか、読者冥利に尽きる…というブラックジョークみたいな選者の解説が脳裏から離れていないようだ。
参考までに
鉛筆の心 西条八十
鉛筆の心
ほそくなれ、
けずって けずって
細くなれ。
三日月さまより
なお細く。
蘆の穂よりも
なお細く。
つばめの脚よりなお細く。
ズボンの縞より
なお細く。
朝の雨より
まだ細く。
えんどうの蔓より
まだ細く。
ぎっちょのひげより
まだ細く。
香炉の煙と
きえるまで。
鉛筆の心
ほそくなれ。
けずって けずって
細くなれ。
南日本新聞の2月9日俳壇に、「白椿落ちて昃る石の上 大島正晴」という句が、今井千鶴子選で入選句の一番で掲載されている。「昃る」が読めない。いろいろ辞書で調べてみるも「昃(かたむ)く」は出ているが、「昃る」はない。
新聞社に電話して訊いたら、「ひかげる」と読むという。そんな恣意的な読み方していいのか…仮にいいとしても(僕は知らなかったが、俳句の世界の暗黙の了解があるとしても)、振り仮名くらいつけてくれるのが新聞社の読者文芸欄の役目じゃないかと思ったが言わなかった。
漢字の読みが不明でも句意は推測できるのでまだ許せる。冒頭の川柳のように句意が全く分からないのを秀句で抜いて読者冥利に尽きると言われたら、もう笑って忘れ去るしかない。
「鉛筆の芯(心)」と「花野まで」のギャップをどう読むか、読者冥利に尽きる…というブラックジョークみたいな選者の解説が脳裏から離れていないようだ。
参考までに
鉛筆の心 西条八十
鉛筆の心
ほそくなれ、
けずって けずって
細くなれ。
三日月さまより
なお細く。
蘆の穂よりも
なお細く。
つばめの脚よりなお細く。
ズボンの縞より
なお細く。
朝の雨より
まだ細く。
えんどうの蔓より
まだ細く。
ぎっちょのひげより
まだ細く。
香炉の煙と
きえるまで。
鉛筆の心
ほそくなれ。
けずって けずって
細くなれ。
南日本新聞の2月9日俳壇に、「白椿落ちて昃る石の上 大島正晴」という句が、今井千鶴子選で入選句の一番で掲載されている。「昃る」が読めない。いろいろ辞書で調べてみるも「昃(かたむ)く」は出ているが、「昃る」はない。
新聞社に電話して訊いたら、「ひかげる」と読むという。そんな恣意的な読み方していいのか…仮にいいとしても(僕は知らなかったが、俳句の世界の暗黙の了解があるとしても)、振り仮名くらいつけてくれるのが新聞社の読者文芸欄の役目じゃないかと思ったが言わなかった。
漢字の読みが不明でも句意は推測できるのでまだ許せる。冒頭の川柳のように句意が全く分からないのを秀句で抜いて読者冥利に尽きると言われたら、もう笑って忘れ去るしかない。
昨日の「なでしこ会」では、皆で映画「鶴彬~こころの軌跡」のDVDを鑑賞しました。見終わったあと、ふと亡くなった阿野文雄さんを思い出しました。「いのちをかけた句を作りなさいよ」が口癖だった文雄さんが、本当に大好きでした。川柳は「遊び」でもあります。でも「生涯一句で構わない」、「命をかけた句」を詠んでみたい。この世に生きた軌跡を残せるような、キラリと光る一句を‥‥。
σ(^_^;
σ(^_^;
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marin
at 2012-02-11 13:21
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りんごちゃん、「命を賭けた句」生きた軌跡を残せるような「キラリと光る一句」・・・・・・残せたらいいね。
西条八十さんの「鉛筆の心」って人間のことを比喩していってるような気がします。
この世に生れて来たからには身を粉にするような気持で
生きなさい。「香炉の煙ときえるまで。」につなげているような・・・
「昃る」・・・・・もちろん読めません
「ひかげる」ってここで聞いても、明日には忘れそう。
でもって、「昃る」の使い方がわかりません。
修ちゃんのブログにも難しい漢字や言葉が出てきますよね。
陽子たんが、即!調べてくれるので助かってますが・・・・・
毎日 脳細胞が死滅しています。
今は、中学生レベルでお願いします。
数年したら小学生レベルで・・・・・・・ね(笑)
西条八十さんの「鉛筆の心」って人間のことを比喩していってるような気がします。
この世に生れて来たからには身を粉にするような気持で
生きなさい。「香炉の煙ときえるまで。」につなげているような・・・
「昃る」・・・・・もちろん読めません
「ひかげる」ってここで聞いても、明日には忘れそう。
でもって、「昃る」の使い方がわかりません。
修ちゃんのブログにも難しい漢字や言葉が出てきますよね。
陽子たんが、即!調べてくれるので助かってますが・・・・・
毎日 脳細胞が死滅しています。
今は、中学生レベルでお願いします。
数年したら小学生レベルで・・・・・・・ね(笑)
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attainmentofall8 at 2012-02-11 14:27
西条八十がこの詩を「赤い鳥」で発表したのは1921年ですから大正時代です。まりんちゃんが言うような、暗喩的なことが言外の意味に込められているかもしれませんね。辞書引きまくるのは防止にいいんですよ~(笑)
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marin
at 2012-02-11 17:01
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なんか目がショボショボすると思ったら、また微熱。 また来るか~~キッドニ~攻撃明日は、宮崎の句会。宿題も数だけは揃っているのに~~
今夜のお芝居は、チケットが窓口清算……あぁ~まりんはやっばり「美人発熱?」だぁ~
明日は、 りんごちゃんと校長先生と南風先生に会わなくちゃ
今夜のお芝居は、チケットが窓口清算……あぁ~まりんはやっばり「美人発熱?」だぁ~
明日は、 りんごちゃんと校長先生と南風先生に会わなくちゃ
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marin
at 2012-02-11 17:31
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attainmentofall8 at 2012-02-11 23:40
りんごちゃん、宮崎の歌楽しい歌ですね。宮城と宮崎まちがわれるけど気にしない…だっててげてげだから~(笑)鹿児島もあるのかな???
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attainmentofall8 at 2012-02-11 23:57
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attainmentofall8 at 2012-02-13 00:58
by attainmentofall8
| 2012-02-10 23:59
| 俳句/短歌/川柳
|
Comments(13)