日々の雑感


by さむちゃん

決断できない日本

現在国会で、復興特区法案が審議入りして質疑応答が行われているようだが、震災後8か月以上たっているというのにのん気なものだと思う。これから法案が成立するわけだが、これまで政争に使われたロスタイムを考えると、被災者の心情になって復旧・復興が行われているのか疑問だ。

「決断できない日本」ケビン・メア著 文春新書にアメリカ側から見た日本の政治のお粗末さが書かれている。著者は、大震災の前日に舌禍事件でアメリカ大使館の日本部長を解任され有名になった人である。「沖縄はごまかしとゆすりの名人」と言ったとか言わなかったとかのあの騒動である。この本の中で彼は、共同通信の記者にはめられたと弁明している。真偽のほどはここでは言及しないが、彼はこの本の中でかなり心情を吐露していると感じた。また日本の政治の現状を赤裸々に述べて痛切に批判している。

原発事故後にアメリカ側は日本に支援リストを送ったそうだが、日本政府は重箱の隅をつつくような質問をして、受け入れまでに結局2週間の時間を無駄にしたという。日本航空機の御巣鷹山での墜落事故直後においても、在日アメリカ軍の特殊ヘリが捜索に向かうという要請を断っていたそうだ。結局誰も責任をとりたくないから政治が決断できない。日本は緊急時であろうがだれも責任を引き受けようという政治家がいないと氏は言う。

奇しくも今朝、読売新聞が行った政治に関する世論調査の結果が出ている。「8割近い人が、日本の政治は悪くなっている」という結果が出たそうだ。今の国会議員に足らないものとして、順番に決断力、指導力、庶民感覚、使命感、などが挙げられており、これらは国会議員に必要な資質の上位4項目と符合する。今回の大震災後の政治の体たらくを見ているのでもっともな結果である。

日頃子供たちに接していて、受験生の心理に共通するような間違いを極端に恐れる心理が政治家にも官僚にも働いているのではとみていた。ケビン氏もこの点では同じようなことを指摘している。消しゴムを持って何かあるとすぐに証拠隠滅するかのごとく消してしまう。間違いを残して正解と対比させて分析するということをほとんどしない。オリンパスも大王製紙も似たような心理から発しているのではと思う。
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by attainmentofall8 | 2011-11-25 23:42 | 政治/経済