和睦&塩大黒
2011年 05月 08日

さらに泰平寺にまつわる逸話として塩大黒天というのがある。
その昔、塩が不足して困っていたとき寺の小僧が大黒点に向かって「ぼーっと立ってばかりいないで塩でも持ってきてください」とつぶやいたそうだ。数日後、甑島(こしきじま)から塩が運ばれてきた。小僧の願いを聞き入れてくれた大黒さんはそれ以来「塩大黒」と呼ばれるようになった。約45㎝の本物は寺に安置してあるという。
大黒天は食べ物の神様としてお寺の厨房などにまつられている七福神の一神である。この塩大黒天も大きな袋を背負い、右手に打ち出の小槌を持ち、米俵の上に載っている普通の大黒天と姿恰好は変わらない。近世においてきわめて重要な調味料であった塩を持ってきてくれたというところが象徴的だ。
現在なら「塩は取りすぎると体に悪いから、何か他にうまかもんもってきてよ~」とつぶやく小僧さんがいるかもしれない。大黒さんは困って「ハングリーな方が長生きするよ~」って返すだろう。まあこの飽食の時代には大黒さんの出番はなさそうだが、東北の被災者の方々にたくさん届けてくださいと頼めそうだ。

by attainmentofall8
| 2011-05-08 23:37
| 歴史
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