日々の雑感


by さむちゃん
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橋本五郎氏の講演

橋本五郎氏の講演に出かけてきた。読売新聞東京本社特別編集委員でキャスターとしておなじみの方である。震災や原発の話、そしてもちろん政治の話も出たが、きょう一番感動したのは橋本氏の母親についての話だった。

橋本氏は、秋田の山本町(能代市の南にある)の出身。今は過疎の町で空き家がいっぱいあるところだそうだ。父親は教師、母親は保険のセールスをやって5男1女の子供を育て上げられたそうだ。現在、両親ともお亡くなりになっているが、母親への思い入れは相当のものがあるようだ。

母親は子供思いで、土日に死にたいと生前から言っていたそうだ。休みの日に亡くなれば、子供たちの仕事に支障が出ないと考えてのことだ。そして実際火曜日に脳梗塞で倒れて病院に運ばれ、日曜日に亡くなられたそうだ。

昔は教師の給料は安くて母親が保険のセールスをして稼いだ給料をたしてなんとかやりくりしていたらしい。給料日には仏壇に給料を供えて家族で合掌し、母親の給料のほうが多い時は夫より少なくして仏前に置かれたそうだ。家長をたて古き良き日本の家庭の母親像をみるようだ。
朝は誰よりも早く起きて弁当を作り、夜は保険のセールスに出かけ帰りはいつも遅かったという。母親の寝ている姿を見たことがなかったと氏は言う。

後になって知ったそうだが、新聞記者になって浜松に赴任した当時、支局長に秋田から季節の贈り物に添えて「息子をよろしく」という手紙が定期的に届いていたという。近所の小学校には定期的に、庭に咲く花を届けていたと小学校の廃校式に参列した際に校長先生からお礼を言われたそうだ。

大学を出て就職するとき、氏は母親から3つのことを言われたそうだ。
何事にも全力で取り組みなさい。
驕り高ぶることがないように。
常に人の良い面を見なさい。
人生の達人ともいうべき保険セールスの母親から息子への、処世術の奥義ともいうべき至言だろう。
名教師に名恩師あり、そして徳のあるひとかどの人物に立派な母親ありということだろうか。
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by attainmentofall8 | 2011-03-30 21:29 | 雑感