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日々の雑感


by さむちゃん
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延坪島の砲撃事件に思うこと

23日、延坪島(ヨンビョンド、ヨンビョン島)に対する北朝鮮の砲撃で、韓国人兵士2名、民間人2名が死亡し十数名が負傷した。その後の報道をみていると、李明博(イミョンバク)大統領の北朝鮮に対する非難のトーンは上がる一方のようだ。

今日の夕刊には、大統領の談話が出ている。
「民間人に向け軍事攻撃を行ったことは、戦時でも厳格に禁じられた非人道的犯罪だ」
「もはや北朝鮮が自ら、軍事的冒険主義と核を放棄するのを期待するのは難しい」
「これ以上を忍耐と寛容はより大きな挑発を招く」
「延坪島と同様の挑発に対しては、速やかな軍事行動がとれる軍隊らしい軍隊を目指すために戦力を増強する」

韓国の民間人も、「同胞の民間人を殺すなんて許せない」と怒りの炎が収まる気配はない。日本人から見たらちょっとオーバーな感じのする韓国人の泣きや怒りの表情からは、日が経つにつれて憎しみが募っていくような印象すらうける。

北朝鮮の今回の砲撃で考えるのは、国家の末期的症状ともいえる無謀で自暴自棄的な軍事的行動であるということである。国民の大多数が飢えている中で中国の打算的友愛でかろうじて存立している国家の姿が哀れですらある。

とにかく同胞の憎しみを買ってしまったのは大誤算である。自国の崩壊に向けて拍車をかけたようなものである。恨(ハン)の歴史をもつ朝鮮民族にとっては日本人が考える以上の怒り・痛恨の気持ちが渦巻いていくことだろう。

日本は戊辰戦争時に、歴史の皮肉で朝敵になってしまった会津がいまでも薩長を恨んでいると聞く。薩摩に対しては西南戦争で多少の恨みは晴らした感があるらしいが、長州に対しては悶々と引きずっているようである。会津若松市と萩市はつい最近まで140年以上も対立してきた歴史がある。
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by attainmentofall8 | 2010-11-29 21:37 | 雑感 | Comments(0)