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日々の雑感


by さむちゃん
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のうぜんかずら

近所を歩いていると、垣根からノウゼンカズラが見事な朱色の花を垂らしている家がある。あの朱色には夏の太陽のエネルギーを溜め込んでいるのではと思われるほどの生気が感じられる。むかし大阪の勝鬘院(しょうまんいん)でみた凌霄の花(のうぜんのはな)の、見る人を飲み込んでしまうような引力にはっとしたことを思い出した。つる状の茎は驚くほどのびてまるで天から降ってくるように垂れ下がり、枝先には重力に逆らっているかのように上向きにラッパ形の大きな花を咲かせる。

しばらく歩いていると空き地に立葵(たちあおい)が群生している。2メートルはあるかと思われる高さから紅や白の花をつけている。ひまわりとちがってまっすぐにぐんぐん伸びていくさまは、「ジャックと豆の木」の豆の木のようだ。昔の句であるがこんな句を詠んだことがある。
読み聞かせジャックと豆の木立葵

岸風三樓に、「門に待つ母立葵より小さし」という句がある。ティッシュのようなふわっとした花は夏の日差しには強すぎる感じがするが、茎の力強さでもっている雰囲気がある。年老いて小さくなった母はいつものように明るく出迎えてくれる。この対比が実に効果的であると思う。

涼みに入ったスーパーで蘭の花を100円で売っている。2本に花がびっしり。丁寧に保存液に入れて、背もたれの葉っぱまでつけてある。水あげがいいのかこの暑さにもかかわらず生き生きしている。どのくらいもつかわからないが100円はお得と買ってきた。
のうぜんかずら_a0158075_22544788.jpg

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by attainmentofall8 | 2010-07-30 22:55 | 雑感 | Comments(0)