日々の雑感


by さむちゃん
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千葉法相の死刑執行


28日、2人の死刑囚に対する死刑が執行されたという。もちろん千葉景子法務大臣が死刑執行命令書にサインしたということである。

千葉法相は有名な死刑廃止論者で、昨年9月の大臣就任まで「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーだった人である。就任時よりこれまで一人も死刑執行にサインしていなかった。ところが、今月11日の参議院選挙で落選、菅総理に慰留されて続投していた。自民党をはじめとした野党は問責決議案を参院に提出する予定でいたところだった。なんというタイミングのよさだろうか?民主党の政権延命の執着心と民間人の千葉法相の優柔不断と変節が現れた事例と思う。

そもそも司法で死刑が確定しているのを行政がストップをかけている矛盾がある。ある大臣は任期中に10人以上の死刑執行にサインし、別な大臣は一件もサインしないというのではおかしいのではないか。刑事訴訟法に「死刑の執行は法務大臣の命令による」とあるなら、法改正ないしは死刑廃止の法案くらい在任中に出すのが担当大臣としての責務ではないだろうか。

そういうことすらしないで、私は死刑廃止論者ですからと澄まして大臣の椅子にとどまっているのは無責任だし、任命権者の総理の責任でもある。

冤罪との関係でためらう気持ちは重々わかる。しかし今回の執行事例のように、殺意の認否や心神喪失かどうかが争われて最高裁までいき最終的に確定した事件の容疑者である。格好をつけてサインしないというのは本来法務大臣に就任するべきではないと思う。就任後、司法の最高権力者として必死になって死刑廃止に向けて議員活動をした実績もなく、また法案提出もないとなれば、有権者がよくみていたとしか言いようがない。

死刑廃止論者は人権擁護派で人受けがいいし選挙でも票を集めやすいというのかもしれないが、昨今の凶悪犯罪に対する被害者や遺族に対する人権や感情はどうなのだろうか?
千葉法相の落選は民主党の体たらくというより、法相自身の政治活動に対する評価と考えるべきだ。落選後に慰留されたとしてもなぜ辞意を通さなかったのだろうか。

そしてここにきてやっと続投に野党から文句をつけられないように自分の主義主張を曲げて死刑を執行した、と言われても今回は仕方ないだろう。もしそのような嫌疑が晴れるとしたら、この一年で死刑が確定した死刑囚のうち元オウム真理教信者に対してサインができるかどうかだろう。
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by attainmentofall8 | 2010-07-28 20:05 | 政治/経済