苦手科目克服法
2010年 05月 29日
基本に戻ることがだいじだ。わからなくなったところに立ち返ってそこからやり直せばいい。へんなプライドなんて捨てて、大学生であっても基本・基礎は中学英語だからそこから見直しをしてみると目からうろこの体験をきっとするはずだ。一番お勧めは大学生なら一石二鳥にもなる家庭教師をやってみるのがいい。人に教えるというのはあいまいなところが許されない分きちんと理解せざるを得ないし、何より覚えがよくなる。もしそれがかなわなければ、人に教えるようにイメージしながら、自分に合った参考書類を使って学習を進めたらいい。ただの読書とちがって学習というのはインプットできてなんぼ、身についてなんぼのものである。つまり反復学習も重要なキーワードになる。
ハンガリー人の同時通訳者ロンブ・カトーはその著書「わたしの外国語学習法」の中で、奇しくも同じことを言っている。16ヶ国語を繰るスーパーウーマンである。彼女の学習法を一言で言うならば、積極的・能動的な姿勢でちょっと負荷をかける形の学習法だろう。
彼女は、文法を知らずに習得できるのは、母国語だけだと喝破する。ただし、それはしゃべることだけで、母国語といえどもものを書くことは文法なしには身につかないという。言語という荘厳なる大寺院は、文法なしで築けるものではない。語彙なしでできないように。昨今の文法無用論は、自己目的化した文法主義に反対しているのであり、学習の手段としての文法は永久不滅だろう。
さらに、彼女は学習に不可欠な最小集中密度という時間を挙げている。週に平均的人間が起きてすごす100~120時間のうちの10~12時間を学習に当てることを経験からすすめている。この時間以下だと散漫になりすぎて習得など覚束ないということだろう。
外国語習得には時間とエネルギーが必要なのは間違いない。習得までいかなくとも、辞書を使って読書することくらいなら高校くらいまでの基礎英文法を身につければ短期間でも可能だ。今は電子辞書で音声まで出てくる時代。書店の学参コーナーに行けば選り取り見取りいろいろな書籍教材がそろっている。やる気と時間さえあれば、独学で学習を進められる。
最後に、外国語学習につきものの挫折感の克服法は、必ず身につけられるという楽観主義を意識的にとることである。
by attainmentofall8
| 2010-05-29 20:58
| 雑感
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