英文の読み方
2010年 04月 16日
今週から大学の授業が始まった。緊張した面持ちの新入生と対面するのは、毎年のことながらこちらも緊張する。ひと言も聞き漏らさないといった真剣な眼差しがずっと続いてくれたらなと思う。こちらも期待を裏切らないように準備万端整えて授業に望まなければと思う瞬間でもある。
英文の読みの深さは背景となる知識があるかないかで大きく変わってくる。文字面だけで読もうとするとどうしても限界がある。もちろん文字面だけで読めるようになることがまずは重要だ。辞書と文法の知識をフルに使って何とか訳出できるように基礎力を鍛えてほしい。そのためには基礎英文法から見直すといった殊勝な心がけも必要である。
バックグランドの知識が読みの理解を助けてくれる例として、日本語の新聞を丹念に読んだあとで英字新聞を読んでみるといい。英文が読めた気になることを経験すると思う。逆に日本語(母国語)でもあまり知らないような内容の英文は当然であるが読みが遅くなるだけでなく理解するのが困難になるだろう。専門領域の英語にしても、英語のレベルが同じと仮定したら学年が上がって専門科目を履修した後のほうが容易に読めるはずだ。
しかしそれは本当の意味で英文を深く理解して読んだとはいえない。つまりアウトプットを意識した英文読みができていないだけでなく細部のニュアンスの違いなど理解し切れていない場合が多いのである。やはり正確な読みができるようになるには文法力をパワーアップしなくてはならない。
専門書だけに限定しないで、多方面に関心を持って日本語で仕込みをしておくことが英文を読む際に大いに役立つといえる。同時に英文に対する慣れもあるので多読の方向に進めてほしい。
by attainmentofall8
| 2010-04-16 22:46
| 英語
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