人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々の雑感


by さむちゃん
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

不良長寿

日本内科学会公開講演会より

不老長寿ならぬ不良長寿の勧めである。
フィンランド症候群というのがある。かつてフィンランド保健省は、健康管理の重要性を国民に認識させてアル中を減らす方策にしようと考えた。そこで、600名ずつの2グループを対照実験した。一方を厳正な健康管理の下に置き酒タバコを禁じ規則正しい生活を送らせる。もう一方は個人の自由に任せて酒タバコ好き勝手させる。10年後に結果を見てみると、意外なことに厳重に管理したグループのほうがたくさん死んでいたそうだ。フィンランド政府はこの結果を門外不出にしようとしたが担当した医者から漏れて広く知れわたるようになった。

原因としてコレステロールと免疫系との係わりが考えられる。
コレステロールは悪者という俗説があるが、実はすべてのホルモンはコレステロールからできており、さらに細胞表面の細胞膜を作るうえで重要なものである。コレステロールが高い人はガンになりにくいということも判明している。高いコレステロール値を薬で下げるとうつ状態になり自殺につながりやすいそうだ。
免疫力はストレスをかけると下がり、生き生きと前向きな生活をしていると上がるということだ。免疫系の主役はリンパ球である。リンパ球にはT細胞、B細胞というのがあって、他にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)と呼ばれているものがある。TとB細胞はいざとならなければ出番が無いが、NK細胞は毎日新しく生まれ変わる一兆個の細胞の中の約5千個のガン細胞を日夜退治している役割を果たしているそうだ。ところがNK細胞は精神、神経系の影響をかなり強く受ける特徴がある。NK活性が下がった状態ではガン細胞が増殖しやすくなる。TやB細胞が出てきても時すでに遅しということになったのがガンである。
要は、泣いても笑ってもNK細胞は活性化するそうなので、ストイックすぎないで陽気に明るく前向きに色々なことに感動して、体が欲するものを食べるのがいいということのようだ。

ゲノムの解読で生命の設計図は解明したが、生命の謎はますます深まったといえる。環境、育ち、食べるもの、精神状態などなどの要素がお互い絡み合いながら関係しているので、設計図では45歳で亡くなるのが80歳過ぎまで生きる可能性や、逆に100歳を超える長寿の設計図を持っているにもかかわらず50前後でぽっくりいく可能性だって多分にあるということである。
Commented by Hitomi at 2010-04-14 18:41 x
80代の母親を二人抱えて(生きた時代背景は違いますが)
自分の老い方を考える今日この頃です。
と、書くと暗く聞こえますが(笑)
やりたい事、出来る事に日々向かい合いながら頑張っています。
まずストレスを溜めない事!!
焼酎を飲みながら考えましょう(笑)
Commented by attainmentofall8 at 2010-04-14 23:29
すべてを受け入れて感謝の気持ちの諦観に至れば自然と細胞のほうがhitomiさんに健康な長寿をプレゼントしてくれますよ(^^)きっとね。焼酎は効くよ!!
名前
URL
削除用パスワード
by attainmentofall8 | 2010-04-12 15:15 | 健康 | Comments(2)