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日々の雑感


by さむちゃん
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文法は無用?

文法無用論?
英語のネイティブに文法を訊いてもなかなか適切な答えをもらえなかったという経験をした方は多いと思う。ネイティブでも文法知らないのだから、文法は必要ないだろうと飛躍する人のなんと多いことか?!
ネイティブといえども、中学高校で教えている英文法にある程度熟知していないと答えられないのが普通だろう。例えば不定詞の3用法について具体的に説明を求めたって無理だ。そのような教わり方をしていないのだから。日本人が、「私はAです」と「私がAです」の違いや「大きい家」と「大きな家」の違いを明快に説明できないのと同じようなものだ。
文法を明確に説明できないから文法をまったく知らないかといえばそうではない。運用能力は十分に持っているのだが文法知識としてストックがないだけのことである。
もっと専門的にいえば、ネイティブが知らないのはknowing that的な文法知識で、knowing howとしての文法能力はきちんと持っているというわけである。
“knowing that”型と”knowing how”型に分けたのは、英国人のGilbert Ryleで彼の著書The Concept of Mind(Penguin University Books, 1973)の中でのことである。
“knowing that”型とは、事実としていろいろ物事を知っているということである。一方”knowing how”型とは方法を含めて実技が可能なレベルまで熟知しているということである。水泳に例えれば、後者は泳ぎ方を知っているだけでなく実際水の中で泳げるということである。
 というわけで、中学から始める平均的英語学習者にとって文法は必要不可欠なものであるといいたいのである。小学校で始まった英語だが、週一時間程度のお遊びではフランス語じゃなくて英語をやったよという程度の効果しかないと思う。
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by attainmentofall8 | 2010-03-06 21:02 | 雑感 | Comments(0)