日々の雑感


by さむちゃん
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カテゴリ:映画/落語/芸能( 54 )

東郷文弥節人形浄瑠璃

東郷文弥節人形浄瑠璃の公演が昨日(7/31)東郷の公民館ホールであった。
わずか20分ほどの公演にもかかわらず観光バスで観に来ているグループもあり総勢で200人ほどは入っていたように思う。

演目は、源氏烏帽子折初段 卒塔婆引き(そとばびき)
人形遣いは黒子風の服装で、顔を見せる文楽とは違う。男人形はひとりで操り右手のみ可動。女人形は左右の手が可動なので二人で繰る。文楽以前の人形浄瑠璃なので、語り太夫や人形の動きが素朴で単調なのが特徴と案内パンフに書いてある。

卒塔婆引きのあらすじは、簡単に記すとこんな物語である。
藤九郎盛長と渋谷の金王丸は、平治の乱で平家方に敗れ敗走するも、主君源義朝の墓前で再会する。ところが、お互いに卒塔婆を取り合っての大げんかとなる。卒塔婆が折れるとふたりは改心したかのように主君のかたきを討つことを誓い合う。そこに、六波羅の役人に捕まった常盤御前と牛若丸が現れる。ふたりは役人を切り殺し母子二人を救い出し大和に落ちのびる手助けをする。そして源氏ゆかりの兵を集め再興を誓って関東へと下る。

今回の公演のチラシに、南无阿弥陀仏と書かれた卒塔婆があるがこれは間違いであろう。浄土真宗ではまず卒塔婆をあげないし、浄土宗でも卒塔婆に南无阿弥陀仏や南無阿弥陀仏と書くことは絶対にないそうだ。民間の保存会の方々がやっていらっしゃるとはいえ、国重要無形民俗文化財の指定を受けている上に市や教育委員会が後援として関わっているならやはり時代考証を含めてきちんとしたものを作るべきではないかと思うことであった。
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by attainmentofall8 | 2016-08-01 18:57 | 映画/落語/芸能

舞台公演

一年ぶりに上京してきた。国立能楽堂で東西文化融合の舞台を見るためである。作・演出の関根勝教授は、これまで6年にわたって、シェークスピア劇をもとにして狂言やオペラと融合させた素晴らしい舞台だけでなく、能とオペラの融合といった革新的な舞台を作ってこられた方である。そして今回の最終公演は、先生が早稲田大学を去られるというくぎりにもあたる必見の舞台公演であった。さらには、親友のカンジヤママイムの藤倉さんが出演されるというので遠路はるばる出かけてきた。

ちょうどこの公演の前に、映画「永遠の0」を見る時間があった。そして能楽堂に着いて、案内パンフをみてみると、今回の公演「Act of Betrayal(裏切り行為)」も信仰と死という大きなテーマを扱っていると知り、偶然とはいえ短い旅行中に数年分の人生経験ができそうな気分になった。実際、死とは何なのかを考えさせる素晴らしい公演だった。

関根先生にはこんな素晴らしい作品を、ぜひ今後も創り続けてほしいと願うばかりである。内容的には劇団四季にでも連続公演をやってもらいたいくらいの傑作だと思った。

阿吽の呼吸というが、永遠の0では特攻兵士と残された兵士あるいは家族の思いがぴったり合った例での悲劇であり、一方裏切り行為のほうは、領主と夫人、神父と修道女、宣教師と信者たちとの思いがことごとくずれて、さらには信仰の本質に両者のかい離が生じ悲劇を迎えるという、符合に感銘をうけた。

キャストがまたものすごい。観世流の能楽師、オペラ界で活躍中のテノールやソプラノ歌手、演奏家や作曲家も錚々たる顔ぶれである。もちろんパントマイム界の第一人者カンジヤママイムもそうである。このような人たちを集めて演出をされる関根教授のただならぬ人間像がわかるというものである。昨年夏に鹿児島を訪れられたときに羽島の海岸で茫洋として瞑想にふけっておられたようすが目に浮かぶ。キリスト教弾圧・踏絵を材にとり万感の思いをこの作品に込められたものと思う。


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機内から見えた富士山。こんなにきれいに見えたのは初めてだった
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by attainmentofall8 | 2014-03-23 22:53 | 映画/落語/芸能

落語独演会

今回の夢修庵お楽しみ会(12/1)は、落語家の桂竹丸師匠に来ていただいた。
地元の中央公民館祭りやお寺の報恩講などの行事が重なってしまいお客さんの入りを心配したが、悪天候にもかかわらず、阿久根や串木野からも来ていただき満員御礼となった。

落語家さんを招くのは初めてで、高座もテーブルの上に炬燵布団をひっくり返して使った物である。でも、さすが竹丸さんでそれも笑いのネタにされたので結果オーライかもしれない。歴史物の新作落語が得意な竹丸さんだけあって前半は、歴史物を交えて笑わせ、後半は特攻隊員の母と言われた鳥濱トメさんを扱ったしんみり落語で締められた。

落語が終ってからの打ち上げにも参加していただいた。普段ラジオやテレビでしか知らない竹丸さんを間近に見ながら、楽屋話を聞かせてもらったりして楽しい宴席になった。

竹丸さん、遠方から駆け付けていただき、また遅くまで付き合っていただきありがとうございました。感謝感謝です。
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by attainmentofall8 | 2013-12-02 08:39 | 映画/落語/芸能

銕仙会薪能

薩摩川内市で過去7回ほど、銕仙会の薪能が行われている。
鹿児島県の女流作家として、「白芙蓉」などで有名な入来院貞子さん(故人)が早稲田の学生の頃、7世観世銕之丞の娘である春江さんと席を同じくされていたそうだ。いずれも物故された寿夫、栄夫、静夫兄弟の妹にあたる方でもある。その関係で若松健史氏らが中心となって、川内での薪能が実現したらしい。正確には、合併前の入来で行われ、一度は旧川内市内の総合運動場で行われたということである。

ただ、地方都市のことゆえ採算が合う集客には大変苦労されたそうだ。企業からの寄付を集めても、持ち出しがあったという。行政の理解と協力がいかに大事か考えさせられる。
川内での演目は次の通りである。
第一回「天鼓」、第二回「巴」、第三回「清経」、第四回「鳥追舟」、第五回目「屋島」、
第六回目「忠度」、第七回「巴」

川内は、鳥追舟の舞台になったところである。そのゆかりの地で、能が上演されることには大変意義があると思う。2015年度の国民文化祭に向けて、川内での公演が実現するように微力ながら応援していきたい。
浅見慈一氏と銕仙会を応援しています。
銕仙会のサイト<http://www.tessen.org/about>
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by attainmentofall8 | 2013-05-31 16:29 | 映画/落語/芸能

テルマエ・ロマエ

以前カンジヤママイムさんから勧められていた映画「テルマエ・ロマエ」を観た。漫画本が原作らしいがそんなことすら知らなかった。キャストが阿部寛と上戸彩というので面白そうな映画という印象は合ったのだが…。つたやからDVDをレンタルしてきて、久しぶりに笑えた。ナンセンスものとコメディーを合体させたカタルシス映画とでも言えようか。

阿部寛演じる古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、あるとき失業してしまう。落ち込んだ彼は、友人に誘われて公衆浴場を訪れるが、そこで突然、現代日本の銭湯にタイムスリップする。そこで出会うのは、上戸彩演じる漫画家志望の真実たち“平たい顔族”=日本人。日本の銭湯に衝撃を受けたルシウスは古代ローマに戻ると、そのアイデアを利用して人気者になっていく。タイムスリップを繰り返してルシウスは、日本の浴場文化、トイレ文化を吸収してローマで浴場技師としての名声を得る。
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今度、温泉に行ったらしげしげとシャワーやサウナ室、露天風呂、備え付けのシャンプーリンスなどあらためてじっくり観察してみたい。他文化から見たら、我々日本人の銭湯・温泉文化には刮目すべき最高の技術・アイディアが凝縮されているらしいから。

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by attainmentofall8 | 2013-04-16 09:00 | 映画/落語/芸能

oo7ロケ記念碑

鑑真記念館のすぐ近くに、映画007シリーズ「007は二度死ぬ」の記念碑がある。
この映画は、1967年公開で日本人では丹波哲郎やボンドガールとして浜美枝や若林映子らが出演している。

「『007は二度死ぬ』はここ秋目で撮影された」というプロデューサー、アルバート・R・ブロッコリ氏の英文証明と、主演のショーン・コネリー、丹波哲郎のサインが刻まれている。
YOU ONLY LIVE TWICE
OUR JAMES BOND FILM,"YOU ONLY LIVE TWICE" WAS FILMED ON LOCATION HERE AT AKIME
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「007は二度死ぬ」の秋目ロケが行われたのは1966年(昭和41年)8月だそうだ。
こんな片田舎の漁村でロケをするなど誰が考えたのかびっくりだ。
今はJAの広報ウーマンになっている浜美枝が主演のショーン・コネリーの恋人役を務めたと知ると、歳月を感じてしまう映画である。主演級のスターや英国人スタッフは指宿に滞在してヘリコプターで撮影現場に通ったとか。

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by attainmentofall8 | 2013-02-24 09:53 | 映画/落語/芸能
余命半年の夫と北海道の離島の分校にやってきた小学校教師、はる(吉永小百合)は6人の児童を受け持つ。合唱を通して才能に気付かせ心を明るくしていく。北海道の大自然に響き渡る歌声は島の人々も感動させる。吉永小百合がサウンドオブミュージックのジュリー・アンドリュースと重なってみえる。
心に傷を抱え自殺願望の警察官・阿部が島へやってくるが、夫のことで悩みを抱える、はるは阿部に心動かされていく。ある夏、生徒たちと行ったバーベキューで、夫を亡くす。子供たちは心に深い傷を負い、はるは心配する父を一人置いて島を出ることになる。島を離れた後も6人の生徒たちのことをずっと気にかけたまま暮らす。
20年後、東京で図書館司書として定年を迎え温泉旅行でもと計画している、はるに児童の一人が起こした事件の知らせが届く。その真相を知るため、はるは6人の児童との再会を決め北へ向かう。久しぶりに再会した彼らは、20年間言えずにいた心情を語る。それぞれが抱えていた後悔が大きな傷となり未だに心に残っていることを知り、はるは自分もまた想いを6人に明かすのである。

二十四の瞳でもそうだが、教師と児童との距離が近ければ近いほど、真っ白なキャンバスに描き込む絵画のように子供たちは教師のひとつひとつの言動に感化されるものである。それにしても吉永小百合の若々しさは感嘆に値する。1945年生まれだから、67歳!熱狂的なサユリストがいるかぎり老け込んではいられないのだろう。

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by attainmentofall8 | 2012-11-09 22:54 | 映画/落語/芸能

あなたへ

高倉健主演の映画「あなたへ」を見ることができた。昨日好天に恵まれ運動会、体育祭日和となり、今日はその振替休日なのか、中学・高校生が映画館で行列をつくっている。もっとも彼らは、「バイオハザードⅤ」が目当てなので、3Dメガネをもらってはしゃいでいる。スクリーンは同じでない。「あなたへ」は7割ほどの入りでほとんどが中高年者であった。

高倉健扮する刑務官上がりの倉島が、亡き妻の遺言に従って故郷の長崎平戸の海に散骨に行く話である。死後に妻からの2枚の絵ハガキをもらう。一枚は散骨してほしいと書かれたハガキ、もう一枚は平戸の郵便局の局留めで受け取る。
色々な人との一期一会の出会い、妻の思いを知るための旅。平戸でお世話になった女性と保険金詐欺容疑の男との意外な符合。「鳩を飛ばす=受刑者が秘密裏に情報を受け取る」の鳩になった倉島・・・。
涙がポロポロの映画ではないが、いろいろ考えさせることの多い映画ではある。
高倉健が携帯で話す際の、手の甲が妙に気になった映画でもあった。
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薩摩ラーメンとパパイヤ漬け
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by attainmentofall8 | 2012-09-24 22:08 | 映画/落語/芸能

高倉健

NHK番組「プロフェッショナル」で高倉健の73分密着スペシャルをみた。
硬派で演技派俳優である高倉健が81歳と知ってまず驚いた。「幸福の黄色いハンカチ」からずっと高倉健の作品を映画館でみてきたファンの一人として、彼の人生哲学というか人間的魅力に感心した。上映中の最新作「あなたへ」が通算205本目の出演作品だそうだ。まだ見ていないので早く見に行きたくなった。

「男としての人生―山本周五郎のヒーロー」を愛読書としているのが紹介された。彼らしい愛読書だなと思った。

高倉健の言葉から。
『演技って普段の生き方がでるもの』
妻の散骨を頼んだ老漁師のセリフ『「久しぶりにきれいな海を見た」をなんてつまらないセリフだろうと思っていたが、大滝秀治の口から発せられたとたん全く違う意味を持ったことに気付いた。』
海は大荒れすることもあることを暗示するようなセリフ回しだったということと、6歳年上の大滝の演技に、自分もまだまだやれるという「気」をもらったということだろうか。そしてうっすら涙ぐんでいる高倉健がいた。
『映画の主人公を通して、こんな生き方もあるんだということを、お金をもらいながら今まで教えてもらってきたように思う』

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by attainmentofall8 | 2012-09-08 22:59 | 映画/落語/芸能

白酒の落語

鹿児島出身の落語家、桃月庵白酒の独演会を聞きに鹿児島市内まで出かけた。油が乗りきった人気絶頂の落語家だけにうまいなあと思った。両親が前列席に座っていたのでちょっとは緊張しているのかなと感じられる場面もあった。「落語を愉しむ会」の主催だけに、縁故知己の集まりだったようだ。

前半二席、休憩15分の後、一席。
「代脈」「抜け雀」「転宅」いずれも古典落語の有名な話だが、枕で説明を入れてうまく落ちにつなげていた。声と言い、メリハリがありわかりやすく好感のもてる口調で、久しぶりに落語を堪能できた。

黎明館をぶらぶらしていると、篤姫の籠が展示してあるのに気付いた。きらびやかな籠でさすが薩摩の姫君の輿入れに使われただけのものだ。落語の「転宅」の落ち、「駕籠かき(籠描き)」を意識して一席に加えたのかどうか・・・
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by attainmentofall8 | 2012-05-27 23:59 | 映画/落語/芸能