日々の雑感


by さむちゃん
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薩摩川内の文学

「薩摩川内の文学を語る」~山紫水明豊かな詩情~ と題して、図書館教養講座が開かれた。講師は、「文化薩摩川内」(市立図書館発行)という文芸誌の、前編集長、榎田満洲夫先生。

川内川と密接な関係のある薩摩川内の文学について、川内川の源流の話から始められた。熊本県の白髪岳(1417m)を源に、全長137km、筑後川に次いで九州第二の川である。白髪岳は球磨川、大淀川の源流にもなっているそうだ。

歌人でもある先生は、川内出身の「改造社」社長、山本實彦の招待で昭和4年に川内を訪れた与謝野鉄幹・晶子夫妻の話をされ、続いてゆかりの歌人萬造寺斉(まんぞうじひとし)、岩谷莫哀(いわやばくあい)、森園天涙(もりぞのてんるい)の歌を紹介しつつ川内とのつながりについて話された。

天涙以外は、川中の卒業生で山本實彦が3期(明治37年卒)、萬造寺斉4期、岩谷莫哀5期と続いているそうだ。時代背景をみれば、明治37年は日露戦争開戦の年である。日清戦争の戦勝気分が忘れ去られていないなかで、大国に伍していくべくロシアとの戦いに勝利しなければという国民の戦意が横溢している頃であろう。萬造寺も岩谷も七高から東京帝大に進んでいる。

今日の講演で初めて知ったのは、与謝野鉄幹の父は浄土真宗西本願寺派の僧侶で、一時鹿児島別院に勤めたことがあり、鉄幹(寛)は鹿児島市内の小学校に通ったこともあるという。實彦の誘いで15日も鹿児島に滞在(霧島を拠点として行動)したというのもうなずける。
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by attainmentofall8 | 2014-03-04 22:23 | 今日の一日