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日々の雑感


by さむちゃん
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詩性

心ここにあらざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず。
『大学』(中国・戦国時代の思想書、儒教の教典、四書の一つ)
と、いう言葉がある。しかし、たとえ心と視覚・聴覚・味覚とを連動させて、視たり聴いたり食したりしてもあるものに詩性を感じられるかどうかは、別問題であろう。

風に吹かれるコスモスに、またそのコスモスに群がる人々に、どんな詩性を感じて俳句なり川柳を作るかは人それぞれだろうが、こんなヒントがあることを教えられた。鹿児島県俳人協会の元会長、大岳水一路氏が主宰誌「湾10月号」の一言抄の中でこんなことを書いておられる。

「・・・・われわれはあまりにも肉眼に頼りすぎて見ることのみに執着しすぎているのではあるまいか。
鳥や花の前で目を閉じて、今まで肉眼に写っていた鳥や花を心に浮かべてみる時、意外に肉眼で見ていたものの外が心眼に浮びあがってくるのではあるまいか、すなわち詩の焦点が浮かび上がってくるのである。見えてくるということは、対象を詩へ絞り込んで摑むことである。」

Commented by 太陽の陽子さん at 2013-09-28 20:16 x
その通り!
「きらきら」の題で、小判が輝いていることを詠んでも、それは肉眼でしかないのです。分かりますか???
もっと内面を詠み込まなくては・・・
Commented by kojiro-nomama at 2013-09-28 20:38
石原さむちゃんせんせ~い!!
(じゅぴあ)の本が来ました。
川柳を読んでね(^_-)-☆\(^-^ )p(^_^)q♪
Commented by 国立の☆ at 2013-09-28 21:48 x
大好きなチャップリンの街の灯という映画の最後のシーン。視力を回復した元盲目の女性が花屋さんをやっている。そこにその女性の手術代を稼いで与え、自らは罪に手を染めて投獄されていた浮浪者チャップリンがみすぼらしい姿で現れる。女性は目が見え始めてからずっとその自分の理想の中のパトロンを想像しながら待ち続けている。その浮浪者を見ると、女性は「あら、私あの浮浪者の心奪ってしまったわ!!」女性はお金を与えようとするが、チャップリンは拒否し、その場を逃げようとする。すると女性は花を差出し、これもお金も持ってゆきなさいと、その手に触れる。そしてその瞬間、その浮浪者こそが自分の恩人だと言う事を初めて知る。浮浪者は「can you see now?と尋ねると女性はこう答える。yes, I can see now. このsee というのが見えると言う事と(真実を)理解するという掛詞なのですが、このブログを読んでいて、なんとなく思い出しました。とても胸打たれるシーンです。
Commented by attainmentofall8 at 2013-09-28 22:08
太陽の陽子さん~、小判のキラキラからぎらぎらに移行して人間の欲の果てしなさを詠むんです。
キラキラの小判ギラギラ欲は増す
キラキラの小判に欲の競い合い
Commented by attainmentofall8 at 2013-09-28 22:12
☆さん。この映画見てみたくなりました。
以前、☆さんのコメントでミケランジェロが彫る前からすでに原石に中にある彫りあがった姿をみながらそれを彫りだしていくというのがありましたね。まさに透視のように見ているんですね。
Commented by attainmentofall at 2013-09-28 22:18 x
じゅぴあ見てきましたよ、kojiro-nomamaさん。
入選おめでとうございます~。
Commented by りんご詩姫 at 2013-09-29 16:16 x
修ちゃん、お疲れ様です。

「川柳つばさ第64号」届きました。ありがとうございます。「りんご詩姫のブログ」にもアップしましたから、ご覧くださいね。

野崎文夫さん、亡くなられたのですね。とても残念です。
ご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

m(_ _)m
Commented by attainmentofall8 at 2013-09-29 21:55
いつもつばさアップしていただき有難うございます。m(^^)m
Commented by kojiro-nomama at 2013-09-30 10:38
心ここにあらざれば、視れども見えず
そっくり私に下さい。さむちゃん先生へ・・・・
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by attainmentofall8 | 2013-09-28 16:33 | 俳句/短歌/川柳 | Comments(9)