香積寺跡
2013年 09月 27日
島津家の菩提寺といえば、玉龍山福昌寺(曹洞宗)であるが、明治2年(1869)の廃仏毀釈で廃寺になった。その後、明治31年に、薩摩川内市に再建されて現在に至っている。
江戸年間に、福昌寺の末寺に香積庵(こしゃくあん)という小寺が東郷町藤川の地にあった。(東郷町は平成の大合併で薩摩川内市になっている。)廃寺になったあと、京順和尚という名僧が惜しんで東郷町南瀬の地に1666年4月に不二山香積寺を再建する。しかしながらこの寺も明治2年に廃仏毀釈で廃寺になり、その後再建されることはなく、歴代住職墓や仁王像、仏像などが、昭和46年に東郷町の指定文化財に指定された、と案内板に記されている。
この香積寺跡地には、周りを畑に囲まれた10坪ほどの墓所があり石像や墓石が20基ほど残されている。近くには、京順和尚自ら彫ったと伝えられる木彫りの像が安置された小屋がある。
by attainmentofall8
| 2013-09-27 01:22
| ふるさと鹿児島
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