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日々の雑感


by さむちゃん
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ガクアジサイ

テレビでたまたま目にした歌。
山なんか笑わないよと言う孫よ 
勉強してみな亀だって鳴くぞ  今橋和徳

季語である「山笑う」「亀鳴く」を踏まえた歌であるわけだが、おじいちゃんと孫の楽しいやり取りが見えていい。切り取り方といい、まとめ方のうまさが絶妙だ。
「ミミズだって鳴くよ」ってちょっかい入れたくなる。

昨日の俳句会でのこと。
独り旅終着駅に額の花  守
  ⇒独り旅終着駅の額の花
この「に」は「の」がいいのではないかという合評があった。このニュアンスの違いがわかる人はかなり言語感覚が鋭いと思う。両方とも額の花に焦点はあたるのだが、「に」は広すぎてぼける、「の」ならちょうどピントが合う、という批評だった。

「に」が、単に終着駅に額の花がありました、という叙述になるのに対して、「の」ならば終着駅と額の花の絶妙の取り合わせから喚起されるイメージの世界が広がる。

この設定場面を、川柳で表現したらどうなるだろうか。人間に焦点を当てなくてはいけない。
独り旅がくあぢさゐの駅にたつ
独り旅ガクアジサイの宿をとる
あじさいの終着駅は東慶寺
あじさいが迎える駅は無人駅
思いつくまま4句作ってみたが難しい。ご助言をお願いします。

さっそく大御所お二人からいただきました。川柳の発想がよくわかっていいですね~。ありがとうございます。

紅雀作
独り旅ガクアジサイも濡れている
一人宿窓に紫陽花ゆれる影
東慶寺あじさい色の人を待つ
無人駅アジサイの歌聞こえるよ

紋章作
ガクアジサイだけが迎える独り旅
ガクアジサイ明日は誰待つ無人駅

ガクアジサイ_a0158075_18385616.jpg

Commented by 太陽の陽子さん at 2013-06-18 23:36 x
昨日に続いて、きれいな写真ですね。
う~~~ん、

独り旅終着駅の額の花

このままでも川柳として成り立つと思いますが・・・


①独り旅がくあぢさゐの駅にたつ
②独り旅ガクアジサイの宿をとる
③あじさいの終着駅は東慶寺
④あじさいが迎える駅は無人駅

即興でこんなに作れるなんて、すごいですね。
私なりの添削・・・元句に負けているかも・・・

①独り旅ガクアジサイも濡れている
②一人宿窓に紫陽花ゆれる影
③東慶寺あじさい色の人を待つ
④無人駅アジサイの歌聞こえるよ

・・・お粗末・・・(^_^;)
Commented by 校長 at 2013-06-19 01:28 x
ガクアジサイだけが迎える独り旅
ガクアジサイ明日は誰待つ無人駅 と作ってみましたが…
陽子さんの
独り旅ガクアジサイも濡れている の「も」がいいですね。
何も説明してなくても十分伝わってきます。
Commented by attainmentofall8 at 2013-06-19 08:31
陽子さん、紋章さん、さっそく素晴らしい句をありがとうございます。川柳の発想がわかると思いましたので本文の方にコピーさせていただきました。感謝です。
m(--)m
Commented by 太陽の陽子さん at 2013-06-19 09:17 x
えっ?
私のは添削だから、発想は先生ですよ! (@_@)

それと、「大御所」もやめてくいやん!!

最後に、校長先生褒めてくださってありがとうございます。
「濡れる」もいいでしょう・・・(^_^)v・・・
Commented by 校長 at 2013-06-20 01:03 x
もちろん「濡れる」はいいです。
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by attainmentofall8 | 2013-06-19 08:24 | Comments(5)