日々の雑感


by さむちゃん
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読めない漢字

先日紹介した川柳「鉛筆の芯から歩く花野まで」が頭に残っていたせいか、ある本を読んでいた時、西条八十の詩に鉛筆の心というのがあることを知った。さっそく調べてみたがどうやら句の解釈にはつながりそうにない。
「鉛筆の芯(心)」と「花野まで」のギャップをどう読むか、読者冥利に尽きる…というブラックジョークみたいな選者の解説が脳裏から離れていないようだ。
参考までに

鉛筆の心    西条八十

鉛筆の心
ほそくなれ、
けずって けずって
細くなれ。

三日月さまより
なお細く。
蘆の穂よりも
なお細く。
つばめの脚よりなお細く。
ズボンの縞より
なお細く。

朝の雨より
まだ細く。
えんどうの蔓より
まだ細く。
ぎっちょのひげより
まだ細く。
香炉の煙と
きえるまで。

鉛筆の心
ほそくなれ。
けずって けずって
細くなれ。

南日本新聞の2月9日俳壇に、「白椿落ちて昃る石の上  大島正晴」という句が、今井千鶴子選で入選句の一番で掲載されている。「昃る」が読めない。いろいろ辞書で調べてみるも「昃(かたむ)く」は出ているが、「昃る」はない。
新聞社に電話して訊いたら、「ひかげる」と読むという。そんな恣意的な読み方していいのか…仮にいいとしても(僕は知らなかったが、俳句の世界の暗黙の了解があるとしても)、振り仮名くらいつけてくれるのが新聞社の読者文芸欄の役目じゃないかと思ったが言わなかった。

漢字の読みが不明でも句意は推測できるのでまだ許せる。冒頭の川柳のように句意が全く分からないのを秀句で抜いて読者冥利に尽きると言われたら、もう笑って忘れ去るしかない。
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by attainmentofall8 | 2012-02-10 23:59 | 俳句/短歌/川柳