日々の雑感


by さむちゃん
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

焼酎

鹿児島と言えば焼酎、焼酎と言えば鹿児島。いたるところに焼酎の野立て看板がある。川内は山本酒造の五代、蔵の神が圧倒的だ。いろいろな焼酎が売ってはいるが飲み屋の看板はほとんど蔵の神になっている。シェアが推察できる。

恩師の「アルコール日記」という小冊子を読んで興味深かったのは、薩摩人の接待の仕方である。僕の体験から一部の地域だけかと思っていたが、どうやら薩摩・大隅を合わせた鹿児島全土共通の接待法であるようだ。もちろんアパート・マンション暮らしの人もいて生活スタイルが一変した現在では限定されてはいるだろうが、昔ながらの薩摩人の接待法を抜粋させていただく。

「鹿児島の田舎では不意のお客があった時は、庭先の放し飼いの鶏を料理して客をもてなした。まずは鳥の刺身、夏はトイモガラ、冬は大根の千切りのつま。これが焼酎の肴である。飲んでいる間に鶏の煮付け、最後は内臓や皮などの鶏のずしで終わり。焼酎は徹底してのんでもろう。かなり飲んでから薩摩特有の「ナンコ」が始まる。十二分にのんでもろう。客がよたよたしながら帰っていくのを見送りながら亭主前は満足するのであった。」

確かに昔は正月の客受けの宴席では決まって「ナンコ」というゲームをやっていた。大の大人が三色ボールペンほどの大きさの木片を握り丁か半かを当てるというものである。握り具合や手の甲の血管の浮き出方などをみて当てる熟練の飲ん兵衛もいた。はずれたらチョコでぐっと飲み干さなければならない。

先日、沈壽官さんの薩摩焼の工房に行った際に、黒茶家(くろじょか)と並んで、底が尖ったチョコが展示してあった。飲み干さないと置けないチョコである。あれなどナンコの際にはうってつけのチョコになるだろう。

全国的に幻の焼酎3Mというのが宣伝されている。森伊蔵、魔王、村尾のことである。いずれも少量生産で、厳選された原材料を使って熟練の杜氏が丹精を込めて作っているのだろう。味はというと「アルコール日記」の言葉を借りると「飲み易い」。焼酎であって焼酎でないという人もいる。新潟の日本酒に上善如水(じょうぜんみずのごとし)があるが、水のように飲めてしまうお酒という意味だそうだ。3Mもいくらお湯で割っても水のように飲めてしまう(飲み易い)おいしい焼酎ということになるだろうか。

なにぶん3Mは幻なので手に入らないのが欠点である。僕の周りでは「島美人」がよく飲まれている。やはり男は美人には弱い?!
[PR]
by attainmentofall8 | 2011-05-02 21:43 |