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日々の雑感


by さむちゃん
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水辺の文学碑通り

水辺の文学碑通り_a0158075_23253717.jpg
水辺にたたずむとなにか心に安らぎを覚える。
静岡県三島市は水の街と言われる。市街地に湧水とホタルが見られる。
JR三島駅南口を下りて歩くと、総理大臣賞や都市景観賞、美しいまちなみ大賞を受賞した散策ルートがある。その中の一つに三島ゆかりの文学者10名の石碑を並べた「水辺の文学碑通り」を歩いてみた。

三島出身の詩人・評論家の大岡信氏の碑にはこう書いてある。

地表面の七割は水
人体の七割も水
われわれの最も深い感情も思想も
水が感じ水が考へてゐるにちがひない  1989年刊「故郷の水へのメッセージ」より


司馬遼太郎氏はこう書いている。

この湧水というのが、なんともいえずおかしみがある。
むかし富士が噴火してせりあがってゆくとき
溶岩流が奔って、いまの三島の市域にまできて止まり冷えて岩盤になった。
その後、岩盤がちょうど人体の血管のようにそのすきまに多くの水脈をつくった。
融けた雪は山体に滲み入り水脈に入りはるかに地下を流れて、溶岩台地の最後である
三島にきてその砂地に入ったとき顔を出して湧くのである。

小説新潮昭和61年2月号「裾野の水、三島一泊二日の記」より
水辺の文学碑通り_a0158075_23255863.jpg

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by attainmentofall8 | 2011-03-20 23:26 | 俳句/短歌/川柳 | Comments(0)