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日々の雑感


by さむちゃん
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原発事故対応特殊部隊

福島第一原発の1・2号機への通電が成功したそうだ。機器の不具合を確認後、原子炉の冷却系設備への電力供給が始まる。何か希望の明かりが見えてきたような感じがする。

連日報じられているように、自衛隊員・消防隊員による懸命の放水作業は功を奏しているようだ。一方、あまり大きくは報道されていないが陰の主役もいる。今回通電を成功させたのは、東電やその子会社、日立製作所や東芝などの原子炉メーカー、ゼネコンなどの志願作業員だ。280名ほどいて20人のチームに分かれて交代で作業にあたっている。被ばく量が80ミリシーベルトを超えるとバッジの警報が鳴る。妻子のいない社員が中心という。

特殊な防護服に身を包み放射線の恐怖をものともせずに、この危機的状況を何とか食い止めようと必死で作業を行っている人たちである。放射線の影響は近隣の国へも影響を与えるために海外メディアが彼らを称賛するのもうなずける。

例えの話には不謹慎かもしれないが、ウルトラマンのカラータイマーを思い出した。胸のカラータイマーが青から赤に変わり点滅を始める。地球上に3分しかいられないからだ。
被ばく量が80ミリシーベルトを超えるのは、作業場所や作業の難度にもよって時間もまちまちだろうが、日本の危急存亡の事態に際して、線量計バッジを身に携え必死に作業にあたっている。

自衛隊の中央特殊武器防護隊の隊員が今回活躍しているが、基本的に彼らは生物兵器・化学兵器・核兵器・放射能兵器などの特殊兵器を想定した特殊部隊だ。オーム真理教の地下鉄サリン事件以後作られた特殊兵器対応の部隊であって、原発事故対応の部隊ではない。

もっとも原発の安全神話から、原発事故専門の対応部隊を創設するなど今まで考えられなかったのだろうが、原発のある市町村には専門部隊の常駐を義務化するような法制化も不可欠だろう。想定外を想定して、所管の原発に対して初動の迅速性を期待できる。そうすれば原発市町村は多少なりとも不安が和らぐのではないか。
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by attainmentofall8 | 2011-03-20 22:36 | 災害・原発 | Comments(0)