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日々の雑感


by さむちゃん
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センター試験英語

昨日のセンター試験の英語問題をみてみたい。

例年通りの問題形式に変わりはなかった。発音、アクセント、文法・語法、構文、語彙問題、さらに長文の内容把握、要約と多彩な問題構成になっている。

英検3級、準2級程度の基礎力にプラス2級レベルの単語熟語をインプットして、仕上げに長文の速読即解までやれていれば最後の問6まで制限時間内(80分)に解ききれるだろう。リスニング問題は抜きにして、200点満点で平均点は120~125点くらいではと予想する。

例年感じることだが、中学英文法の基礎が抜けているのに英検2級レベルの難しい問題ばかりやって本当の実力が身についていない受験生が多いということである。なかにはテクニックばかりを追いかける者もいる。やはり第二外国語として英語を選択したからには、知識の集積の加速化と記憶の定着化のためにもぜひ基礎英文法から始めてほしい。これこそまさに「急がば回れ」である。

動名詞と現在分詞のing形の区別がつかないとか、動詞の語法を考えるのに大事な文型がさっぱりとか、三人称単数現在のSも複数形のSもわからないという、驚くような高校生もいるのである。抜けた部分を埋めなければ、線にも面にもならないし、本質がわからない英語理解に終わってしまう。膨大な時間をかけてもったいないことである。

受験生のミスしそうな問題を抜粋してみる。
通し番号17
My brother loves baseball. He’s an enthusiastic, ( ) not a gifted, player.
① as ② if ③ or ④ so
挿入節if he is not a gifted player (天性のプレーヤーじゃないとしても)の省略形になっている。

通し番号23、24
“What’s up with Jack? He seems so happy.”
“He applied for a new job, and [ the company called him in for an interview].”
カッコ内の単語を並べ替える問題だが、inの位置の間違いが多いと思う。call +O+in for ~ (~のためにOを呼ぶ)

統計資料や新聞の購読方法のリーフレット、絵を見て答える問題など、英語以外の実力で正解が導き出せるところがある。奇しくも今朝の朝刊に、慶応大学が来年度からセンター利用受験から撤退するというニュースが出ている。「優秀な学生の獲得をめざし、独自の特色ある入試を導入する」そうだ。これは暗に、センター試験では本当の英語力は測れなくなってきていると言いたいのだろう。

予備校や塾であの手この手の裏技を教えることに執心して、本当の基礎力から教えない傾向があるのも事実だ。最近では学校が予備校化して過去問ばかりやらせているのも拍車をかけているように思える。
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by attainmentofall8 | 2011-01-16 12:10 | 英語 | Comments(0)