肥満
2011年 01月 11日
先日古い友人と飲んだ席で、お互い若いころと比べて食べないね、という話になった。二十歳前後の貧乏学生のころだから毎日腹をすかしていたような気がする。少しでも食費を浮かそうとして、溜め食いのために食い放題の店荒らしをしたこともあった。いまでは笑い話だが当時は真剣だったように思う。
年と共に食は細るものだが、健啖家という言葉があるように、どの世代にも大食いはいる。きちんと自分を律して運動をしていればブクブクにならず健康でいられる。
先日あるラジオ番組で医師の鎌田實さんが、バレリーナの森下洋子さんと話をしている中で「森下さんはよく食べますね~」と言っていた。その前夜にいっしょに番組スタッフと食事をしたとき驚いたらしい。エネルギー消費が半端ではないのだろう。身長150㎝、体重35kgの小柄な森下さんだが、飛行機の中だろうが毎日場所を見つけてはバレーのための運動をやっているという。
問題は、同じ健啖家でも食べた分がすべて体内に蓄積されるタイプである。その友人が昨年アメリカに行った時に強烈に印象に残ったのが、アメリカにはなんと肥満の人が多くいるのだろうということだったらしい。彼の観察では、アメリカ人の肥満は中間所得層から低所得者上位層に限られているのではないかというものだ。高所得者層はボディーケアに金をかけられる上に、自己マネジメントがきちんとしているから太らない。一方低所得者層はほとんどの金が食事に消えていく(つまりエンゲル係数が高い)が、ブルーカラーなので体を仕事で使っていて太る暇がないという見立てである。ほんとの低所得者層は三度の食事に窮しているから太りようにも太れない。中間所得者層が太るのは、食事にかけられる金もあれば車での移動ばかりでほとんど体を動かさないからという。自己管理という意識が低いともいえる。
そんな話をした数日後に、たまたま立ち寄った書店に、猪瀬聖著「アメリカ人はなぜ肥るのか」という本が並んでいた。なんというグッドタイミングだろうか。やはり同じことを考えて問題意識を膨らませている人が世の中にはいるものだ。立ち読みしただけだが、単なる肥満の問題にとどまらず、貧困・医療・教育・食品産業の戦略などなどが複雑に絡まった社会問題として実態を分析した書になっているようだった。
健康のためには「食を変えましょう」、「食べ方を変えましょう」というスローガンがあるくらい、生活習慣が人の健康に大きな影響を与えていると言われる。食習慣を含む生活習慣が全てといってもいいくらいかもしれない。メタボにならないように気をつけようと思いつつも、ストイックな食生活はつまらないし…。食べたら体を動かすことを心がけるしかないようだ。
年と共に食は細るものだが、健啖家という言葉があるように、どの世代にも大食いはいる。きちんと自分を律して運動をしていればブクブクにならず健康でいられる。
先日あるラジオ番組で医師の鎌田實さんが、バレリーナの森下洋子さんと話をしている中で「森下さんはよく食べますね~」と言っていた。その前夜にいっしょに番組スタッフと食事をしたとき驚いたらしい。エネルギー消費が半端ではないのだろう。身長150㎝、体重35kgの小柄な森下さんだが、飛行機の中だろうが毎日場所を見つけてはバレーのための運動をやっているという。
問題は、同じ健啖家でも食べた分がすべて体内に蓄積されるタイプである。その友人が昨年アメリカに行った時に強烈に印象に残ったのが、アメリカにはなんと肥満の人が多くいるのだろうということだったらしい。彼の観察では、アメリカ人の肥満は中間所得層から低所得者上位層に限られているのではないかというものだ。高所得者層はボディーケアに金をかけられる上に、自己マネジメントがきちんとしているから太らない。一方低所得者層はほとんどの金が食事に消えていく(つまりエンゲル係数が高い)が、ブルーカラーなので体を仕事で使っていて太る暇がないという見立てである。ほんとの低所得者層は三度の食事に窮しているから太りようにも太れない。中間所得者層が太るのは、食事にかけられる金もあれば車での移動ばかりでほとんど体を動かさないからという。自己管理という意識が低いともいえる。
そんな話をした数日後に、たまたま立ち寄った書店に、猪瀬聖著「アメリカ人はなぜ肥るのか」という本が並んでいた。なんというグッドタイミングだろうか。やはり同じことを考えて問題意識を膨らませている人が世の中にはいるものだ。立ち読みしただけだが、単なる肥満の問題にとどまらず、貧困・医療・教育・食品産業の戦略などなどが複雑に絡まった社会問題として実態を分析した書になっているようだった。
健康のためには「食を変えましょう」、「食べ方を変えましょう」というスローガンがあるくらい、生活習慣が人の健康に大きな影響を与えていると言われる。食習慣を含む生活習慣が全てといってもいいくらいかもしれない。メタボにならないように気をつけようと思いつつも、ストイックな食生活はつまらないし…。食べたら体を動かすことを心がけるしかないようだ。
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hitomi
at 2011-01-11 22:58
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成功の鍵は自己マネジメントですね。何事も。
つくづくそう思う今日この頃です。
もしかして、亀の甲より年の劫かな(笑)
つくづくそう思う今日この頃です。
もしかして、亀の甲より年の劫かな(笑)
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kanjiyama at 2011-01-12 00:09
はっはっは、私も飛鳥の甲板を年中何十周も走りながら毎日の飽食の罪滅ぼししていましたよ(汗)実は今国立への二時間の徘徊から帰ってきました。歩く、走る、これらが出来るだけでも幸福と思わねばね。人間は失って初めてその機能のありがたみが分かるものね。しかし、このブログの継続にも頭が下がります。
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kanjiyama
at 2011-01-12 05:49
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そうそう、もう一つコメントするのを忘れていました。実は中西部に住んでいて、そしてハワイにも暫らくいて気がついたのは都会にくらべて肥満が多いという事です。勿論所得も関係してくるでしょうが、都会の方が帰って地下鉄などをおりてから数ブロック歩くのが当たり前なのですが、中西部やらハワイといった鉄道機関のない地域ではドアツウドアで車だという事もあると思います。これはニューヨーク、ボストン、シカゴなどに中西部からでると、いきなり人間が細く見えるという面白い現象を感じる人が多いことを裏付けるよね。笑 今朝5時50分、今から公演に向かいます。
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attainmentofall8 at 2011-01-12 15:24
hitomiさん、kanjiyamaさんコメントありがとうございます。自己管理って言うは易し行うは難しですよね。kanjiyamaさんは公演で体を酷使しているから肥るひまないでしょう。(笑)アメリカは確かに地域差がありますね。単純化できないところがアメリカの広大さです。今外科的に胃を切って小さくする手術が流行っているみたいですね。
by attainmentofall8
| 2011-01-11 21:23
| 健康
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