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日々の雑感


by さむちゃん
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アポロの月面着陸映像

NHKのアーカイブスという番組でアポロ11号の月面着陸当時の映像を流していた。

鈴木健二アナで、各界の著名人をスタジオに招いて、アポロの月面着陸の模様を見ながらいろいろ話を聞くという趣向になっていた。同時通訳に西山千氏や国弘正雄氏らの顔が見えた。
竹内均(東大教授)、高田好胤(薬師寺管主)、森英恵(デザイナー)、中村汀女(俳人)らの懐かしい顔もある。

当時、国弘正雄氏は33歳くらいだからまさに新進の同時通訳である。数年前に当時の名通訳の話をお聞きしたら、音声がじゃりじゃりしていてほとんど聞こえなかったので適当にアドリブで日本語にしたということだった。さすが名人と思ったものだ。

アームストロング船長の有名な言葉、One small step for man, a giant leap for mankindも聞けて懐かしかった。「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大躍進である」という意味である。
解説の立花隆氏が、Leapに関してユニークなコメントをしていた。着陸するまで月面はどんな形状か状態かわからないので、宇宙船からハシゴを下したときその一番下の横木は月面とはかなり距離があるように作ってあったそうだ。だから月面に降り立つときにはどうしてもジャンプ(leap)することになってしまうとのこと。だからLeapという言葉が自然に出たのではないかと言っていた。

コメンテイターの竹内氏、昔ラジオ講座の物理を担当していたのでよく聴いたものだ。雑誌ニュートンの初代編集長になった方でもある。お坊さんやデザイナー、歌人が番組に呼ばれていたのも意外な感じもするがNHKにしてはいきな計らいをしたものだ。高田好胤氏は管主になって二年目くらいだろうと思うが、番組の中で合掌されていたのは印象的だった。また森英恵さんのミニスカートが実によく似合っていた。さすがデザイナーだ。今の時代でも全く違和感がないスタイルだった。

中村汀女女史が、富士山に実際登ってみれば富士の美しさに幻滅することがあるように、今回の着陸でこれまでの月の句が変わってくるのではないか…とコメントしていた。

汀女の句* 外にも出よ 触るるばかりに 春の月

1969年7月20日この日を境に、ウサギが餅をついているようなファンタジックな月のイメージを持ちづらくなったのは確かなようだ。
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by attainmentofall8 | 2010-11-07 20:28 | 雑感 | Comments(0)