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日々の雑感


by さむちゃん
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都都逸(どどいつ)

昨日は高円寺駅近くのちょっとクールなお店で行われた飲み会に参加させてもらった。パントマイムのカンジヤママイムさんが上野鈴本でやっていた11日間の公演(20日~30日)が終わった打ち上げパーティー。お店は音曲師の柳家紫文師匠の美人の奥様がやっている小料理屋風の雰囲気のあるいい店だった。

芸人さんはカンジヤママイムのA君、C君、柳家紫文師匠、マジックのマギーたかしさんで、他に一般のお客を含めて6人。話芸のプロだけに終始笑いが絶えなかった。久しぶりに時間を忘れて笑って飲めた。

10席ほどのカウンター席と小上がりのある小さなお店だが、カウンターの中が畳の座敷になっている。そこに紫文師匠が座って三味線の分解までして見せて、座を盛り上げてくれた。さすがに三味線はひいてくれなかった。芸人さんは芸の安売りはしないということだろうか?!

師匠の「都々逸のススメ」という著書を購入。帰りがけに電車の中で読みながら「へえ~」の連発だった。何となく男女の情愛を歌うものというのは知っていたが、本の表紙にDoDo it’sとあるようにもっと広い意味でとらえたほうがいいという印象をもった。

七・七・七.五の4句26文字で三味線を伴奏にする場合が多いそうだが、アンコ型とよばれる定型の下2句の前にほかの俗曲を挿入したり、5文字1句を加えて5句31文字にしたりの変形がある。
「ザンギリ頭を叩いてみれば文明開化の音がする」や「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」も都々逸ということになるらしい。

江戸時代の天保年間に都々逸坊扇歌(どどいつぼうせんか)が人気を博し、都々逸が江戸で流行し、そして幕末のころには男女間の機微を歌うことが多くなり、情歌と言われたりする。民謡の文句にも七七七五の形はよく使われているとして全国の民謡の例を挙げてある。2~3拾ってみると、
雨は降る降る 人馬はぬれる 越すに越されぬ 田原坂 (田原坂)
土佐の高知の 播磨屋橋で 坊さんかんざし 買うをみた (よさこい節)
佐渡へ佐渡へと 草木もなびく 佐渡はいよいか 住みよいか (佐渡おけさ)
確かに人口に膾炙しているだけに自然に出てくるフレーズだ。違和感なくスッと流れる。七七七五の形が民謡、俗曲、流行歌に使われるゆえんだろう。

僕の気に入った都々逸を一つ。
お酒のむ人 花ならつぼみ 今日もさけさけ 明日もさけ
Commented by ちんとんしゃんの、徳子です。 at 2010-10-08 11:30 x
こんにちは。先日はありがとうございました!
楽しかったですね!また是非いらしてください♪
ブログやってますので、こちらも宜しくお願いします。
Commented by attainmentofall8 at 2010-10-09 01:29
こちらこそありがとうございました。楽しい飲み会でしたね。鹿之子のライブは紫文師匠見に行くつもりです。
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by attainmentofall8 | 2010-10-01 23:48 | 雑感 | Comments(2)