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日々の雑感


by さむちゃん
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夏休みの宿題

文藝春秋9月号に面白い特集が出ている。山崎将志というコンサルタントが書いた記事で「夏休みの宿題で人生が決まる」。著名人に、小さいころの夏休みの宿題の終わらせ方、現在の行動パターンとの類似点などの質問をアンケートして分析したものである。

夏休みの宿題の終わらせ方と現在の仕事の進め方は類似しているかという質問に対しては、7割以上が「類似している」と答えている。
そして、宿題の終わらせ方を分類すると、先行逃げ切り型が21%、まくり型が50%、コツコツ積み上げ型8%、不提出型7%、そのほか14%となったそうだ。

先行逃げ切り型とは、計画的に早めに(7月中に)済ませて残りは自分の好きなことに時間もエネルギーも使うタイプ。経営者やリーダーには一番向いているが、先見性と計画性がある一方で石橋をたたいて渡る慎重派
まくり型は、8月終盤に、時には31日にまとめてやってしまうタイプ。実はこれが一番多いタイプだそうで人間の本性に基づいている。先見性と計画性を備え仕事をしまくれば最強だそうだ。
コツコツ積み上げ型は、ムラなく着実に進むタイプ。融通が利かない人間には向かない行動パターンを持つタイプ。

昔は宿題も少なくて今よりずっとのびのびしていたように思う。僕の小学校のころは、田舎の小学校だから提出の義務のある宿題はなかったように思う。薄い市販の「夏休みの友」を一冊もらって帰った記憶があるがやったかどうか記憶にない。最初から最後まで遊びまくりで、違う意味で「まくり型」だった。

今は子供たちが遊べないように、教師が二重・三重にロックをかけるように宿題でがんじがらめにするような出し方をする。(絵)日記から始まり、漢字練習、算数(数学)の問題演習などの大量の宿題。さらには自由研究とかいって課題を決めて調べ物をして原稿用紙○○枚でまとめてきなさいというのもある。

塾や予備校に通っている子供たちはさらにそこからも宿題をもらうからもうほんとに勉強漬けにならざるを得ないのだ。
それでもまあうまく遊泳しながら夏を楽しんでいる子供たちもいる。要領がいいというかメリハリのつけ方が先天的にうまいのかもしれない。

夏の宿題といえば、西東三鬼の「算術の少年しのび泣けり夏」を思い出す。8月の31日になっても算数の宿題が終わってなくて悔し涙にくれている少年の姿が想起される。先行逃げ切りないしはコツコツ型を勧めているようである。
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by attainmentofall8 | 2010-08-13 20:20 | 雑感 | Comments(0)