日々の雑感


by さむちゃん
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焚き火


本日(6/30)日経新聞朝刊に日本焚き火学会世話人代表の吉長成恭氏の記事が出ている。

焚き火学会なるものがあることにまず驚いた。どんな学会でもありうるのだろうが、焚き火に関して学者が集まって喧々諤々やっているのを想像するのはちょっと愉快な感じもする。吉長氏が、焚き火に興味を持つようになったのは、学生時代に喫茶店で焚き火の基礎を解説した本を見たのがきっかけだそうだ。本人が言っているように、こんなバカバカしいことが本になるんだという思いは、一般の人が焚き火学会の存在についても持つ第一印象ではなかろうか。

氏は「焚き火を囲んで酒を飲むと、知的で内面的な会話が自然に生まれてきた」と言う。連歌会を催したこともあるそうだ。火のおこし方、火吹き竹の作り方、樹木の燃え方、焚き火を通した森林保全、文学にみる焚き火についての研究などなどについて、年に2~3回例会で焚き火を囲んで話をしているという。奥が深いと言われれば「なるほどそうかなあ~」と思ってしまうが、護摩(ごま)を考えたら火に関して人間は特別な思いを持っていることがわかる。

僕は一度だけ真言宗のお寺で護摩の手伝いをしたことがある。護摩壇で護摩木を焚いて仏に祈る行で、無病息災や降伏などを祈るものである。ぱりぱりと燃え上がる火をみていると確かに密教でいうところの「火は智慧や真理を表す」というのがわかるような気がした。本堂の中で燃やすので火勢が強くなったときなど火事になってしまうのでと心配してしまうほどだ。顔が熱くなってポーッとしてくると一種のトランス状態になるのである。不動明王の仏像がリアルに動き出しそうな幻覚さえしてくる。

鹿児島にある最福寺という寺の池田恵観法主は、各界の有名人のメンターとして有名な方だが、時の総理大臣やプロ野球選手などの心の支えになっていると聞いたことがある。
ホームページによれば「百日間にわたり、密教史上誰もなしえなかった秘法「百万枚護摩行」を修行。一日に乳木一万本と添え護摩木三千枚を焚焼するという壮絶極まりない決死の行を無魔成満」とある。

まさに焚き火ならぬ護摩の火に神秘性を感じるところがカリスマの出所かもしれない。
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by attainmentofall8 | 2010-06-30 23:02 | 雑感