日々の雑感


by さむちゃん
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愛華みれ

宝塚歌劇団花組で男役トップスターを務めた愛華みれがガン闘病記「てげてげ。『良い加減』なガンとの付き合い方」という本を出したという。

「てげてげ」というタイトルをみてすぐに鹿児島出身かなと思ったらやはりそうだ。時にネガティブな響きがしないわけでもない「てげてげ」という言葉は、中庸をすすめるのに使い勝手がいい。張り切っているひとに過熱を諌めたり、怠惰な人間にちょっとの奮起を促すといったことができる言葉である。

この闘病記では、ガンになってしまったものを悲観してもはじまらない、医者を信頼して病気とうまく付き合っていこうくらいの楽観的・前向き志向にしてくれる言葉の使い方だろう。
退団公演の専属主治医だった医者と結婚したとあるから、幸いなことに悪性リンパ腫が寛解したと思われる。

宝塚女優にはユニークな名前が多いが、彼女の名前も「愛華を見てくれ」という鹿児島弁からきているはずだ。「みれ」といえば、むかし塾で教えている時に、「見る」の命令形を「みれ」と教えて恥ずかしい思いをしたことがある。標準日本語では「みろ」である。

彼女は根占の出身だそうで、三遊亭歌之介と同郷である。1964年生まれで宝塚音楽学校に入っているからかなりの英才教育を受けたと思われる。昨年くらいから未完成の大器を発掘するという方針で生徒をとるようになったが、それまではかなりでき上がった生徒だけをいれていた。つまり歌も踊りも相当できる生徒たちである。

僕の高校生の教え子に宝塚を受けた生徒がいるが、学校が終わってから夜の11時12時くらいまで歌やダンスのレッスンを受けていた。素人目には音楽学校に入ったらちょっとブラッシュアップするだけという印象を受ける。もちろん中ではかなり高度なことをやるだろうが、明眸皓歯の上に礼儀作法がきちんとできて歌もうまい、踊りもできるとなれば、退団時に引く手あまたなのも頷ける。ほとんど芸のない最近のタレントと比べれば月とすっぽんだろう。
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by attainmentofall8 | 2010-06-29 23:28 | 映画/落語/芸能